YAMAHA 総単板ハカランダ クラシックギター ヤマハ ビンテージ brazilian rosewood

1970年製YAMAHAクラシックギターです。
スペインからエドアルド・フェレール氏を招いて製作されていた時期で、日本製ですがスペイン製の響きがします。

GC7(グランドコンサート)の初期モデルで、当時1970年で10万円ほどの高級クラスになります。
1971年以降にこれらのモデルはダウングレードされることになります。
当時日本はクラシックギター制作の全盛期で、そんな中ヤマハが高級モデルの売り出しということで注目を浴びる為に他の製作家と比べても破格な内容で作っていたギターです。

トップは松で、交差杢が大変美しく、木目の境が分からないほどです。これ以上のものなかなか無いと思います。
サイドバックの柾目ハカランダも黒く目の詰まったものを使用しています。ここまで黒いハカランダもなかなかありません。厳選された当時最高の材が使用されています。

YAMAHA現行品のハカランダモデルは1,848,000円のようです。
ハカランダは60年代でも希少とされていました。60年代のギターも色々見てきましたが、それらと比べてもこのギターの材はかなり良いです。70年代にはブラジリアンでなくホンジュラスをハカランダと称して販売するメーカーも出てきます。そのせいで現代でもホンジュラスをハカランダとしているギターも散見されます。
このギターは明らかにブラジリアンローズウッドで、製造されて50年は経っているため更に熟成された木の音がします。

小傷はありますがビンテージ物としては非常に良い状態で、ネックもほぼまっすぐです。
塗装は全面セラック塗装。
このセラック塗装はかなり手間と日数を要するもので、200万クラスではじめてセラック使用にする製作家もいます。

音はまさにクラシカルな響きがします。
参考
https://youtu.be/9XJ40AQiax8?si=iUhRzFpcAP3FCnKC


弦高は12フレットで1弦3.2mm程度、4弦3.8mmほど。
弦長は661mm。ナット幅は52mm

クロコダイル型のYAMAHAハードケース付きです。

製造年1970年代

ブランドYAMAHA

材質トップはスプルース、横裏ハカランダ、ネックは黒檀。