御存知!名手故Cozy Powell等含む豪華ラインナップ 初期MSGの名作「MSG」 リマスター仕様輸入盤 未開封新品でございます。
御存知!Abbey Road StudioのPeter Mewがリマスターを手掛けております。
良心的な音質でございますが、正直低音とオリジナルに比べて効き過ぎる、音の輪郭がくっきりし過ぎている感があり、リミックス的ではございます。
されど、当時のMSGラインナップのスケール感や迫力を伝えている感がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは驚愕の面々。
名手Michael Schenker(G、ex-Scorpions、UFO)、名脇役故Paul Raymond(Key、rhythmG、B-vo、ex-Plastic Penny、Chicken Shack、UFO)、
名手故Cozy Powell(Ds ex-Jeff Beck Group、Bedlam、Cozy Powell's Hammer、Rainbow、後にWhitesnake、Emerson,Lake & Powell、Forcefield、Gary Mooreセッション、Black Sabbath、Brian May、Peter Green Sprinter Group他)、
名手Chris Glen(B ex-The Sansational Alex Harvey Band)、Gary Barden(Vo)となります。
またゲスト コーラスにStephen Stills(Buffalo Springfield、CSN&Y)、Billy Nichollsという驚きの参加がございます。
プロデュースはRon Nevison(Led Zeppelin、Bad Company等のエンジニアを務め、U.F.O.、Jefferson Starship、後にHeart、Ozzy Osbourne、Damn Yankees等々手掛ける)。
1981年3~5月英国ロンドン及び中米・モントセラト”Air Studios”での制作となります。
色々と曰くのある作品ではございます。
故Paul Raymondや故Cozy Powellの参加タイミングが前作制作時に間に合わなかった事もあり、待望のスタジオ盤制作となったものでございます。
(それぞれ契約問題があった模様。Chris Glenも故Cozy Powell参加が条件。故Cozy Powell自身は故Gary Mooreとの幻のプロジェクトが契約問題で崩壊し、その後加入。
それ以前からMSG側がアプローチしていた模様ではございますが....)
UFO全盛期時代のプロデューサーRon Nevisonを起用(Cozy Powellは反対した模様でございますが.....)は実績として正解ではございましたが、当時はかなりのスランプだった模様。
前作が全米ではかなりのセールス不振。
おまけにレコード会社側からは「(Michael Schenker在籍時全盛期U.F.O.時代の様に)売れる作品を!」との相当な圧力が掛かっており、
制作もトラブルだらけでバンド側と対立。
(似た時期の制作のJefferson Starshipでも云々だった模様でございますが.....
全盛期U.F.O.時代のメロディ担当であったMichael Schenkerとは言えど、ハードさ/泥臭さはかのPhil Mogg/故Pete Wayが担当。
Michael Schenker Groupでは対となるそれらを担える創作担当がいない事でRon Nevisonが相当混乱した感有り。
それでハードさを演奏でカバーしようと、あのアナログ録音時代に1~2テイク程で録音が終了出来る恐るべき技術を持ったかの名手故Cozy Powellに何度も演奏を繰り返させた模様。
当然故Cozy Powellが激怒する事となりましたが...................)
完成に漕ぎ着けつつあったものの予算オーバーの上にツアーのスケジュールが迫っておりミキシングはRon Nevison単独で行われ、
待望の日本公演中にリリースしたもののその出来にバンド側は激怒、という顛末でございます。
かと言えど、何せMichael Schenker含むラインナップそれぞれが全盛期の才能や演奏の時代の作品。
悪い訳がございません。
代表曲・隠れ名曲のオンパレードで近年でも取り上げられる楽曲もあり、忘れえぬ名作でございます。
稀有なメロディ感覚を誇った全盛期時代のMichael Schenkerでございます。
非常に美しいメロディ感覚や音楽性がスケール感・躍動感ある独特の演奏・アンサンブルで聴かれるという凄さもございます。
色々と指摘されるGary Bardenではございますが、ヴォーカルのメロディ感覚は素晴らしくこの時代のMichael Schenkerとは見事に噛み合っていた感がございます。
故Cozy Powellはミキシングを他に託したかった模様でございます。
正直ミキシングとGary Bardenのヴォーカル録音が他に託されていれば「掛け値なしの大傑作」となっていたのでは?と個人的に思う次第でございます。
随分と批判されたRon Nevisonではございますが、本人が制作で常に重視する「メロディアス重視」という意味では大きく貢献はしたのでは?との感がございます。
但し、Ron NevisonのHPでは自己の経歴からは削除されておりますので、「なかった事にしてほしい」との事なのでしょうか.......................何かねぇ...............。
初期MSGではアメリカでの一番のチャートアクションを叩き出した作品ではございます...........................................
さてボーナス楽曲。
一つは”Rough Monitor Mix”。
されどデモ感が強いもので様々なアレンジが施される前の原曲という感があり、構成ミュージシャンの音楽個性に音楽性を依存したバンドの実態を現した感がございます。
故Cozy Powell曰く「何度叩かせれば気が済むんだ!」と激怒した制作という事があり、今作は様々な録音が成された感がございますが、これのみ。
U.F.O.のリマスター再発ではミュージシャン側に権利があり、Phil Mogg等が「音質のみならずアーカイヴ面の充実を!」との要望があった模様。
雑誌編集にも絡んでいた英国再販レーベル”Rock Candy Records”のスタッフを再発アーカイヴ制作起用で内容が非常に充実しており、非常に興味深いものがございました。
但し、MSGには...............................。
肝心のMichael Schenkerには(U.F.O.含め)権利が無い模様(Michael Schenker本人の歩みを見れば判る話でございますが...............)。
レコード会社主導で行われた模様でございます。
この時期には非常に興味深い事実や録音がある筈でございますが....................
(同録音スタジオにいたかのPaul McCartneyがChris Glen不在時にリハーサル参加したとかいう噂もございましたが.................)
そしてライブ録音。
1980年9月30日英国”Manchester Apollo”での実況録音からの抜粋となります。
サウンドボード録音でございますが、オープンリール録音と言う感がございます。
音のバランスが若干悪いものでございますが、非常に貴重な録音。観客の反応が興味深く、以下に期待が寄せられていたかが判るものでございます。
極初期という事でレパートリーが少なく、U.F.O.時代の楽曲が多く聴かれた時代。演奏個性の違いが非常に興味深いものでございます。
未だChris Glen/故Cozy Powellのリズムの摺り合わせが若干上手くいってない感がございます(スイング系と後ノリ系の違い、とでも申しましょうか...................)。
アンサンブルが粗い感がございますが、スケール感と躍動感は抜群。
これらを今作で生かしたかったという感がございます................................
この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。