半身フィーレだと自分でカットする手間はありますが、好みの大きさで切り分けできるというメリットがあります。例えば、豪華な夕食用に厚切りにしたり、お弁当用に小さく切ったり、バーベキューで豪快に半身丸ごと焼くのもお薦めです。半身フィーレを切るのは大変そうにも思えますが、コツさえつかめば女性でも簡単にできます。

＜半身フィーレの切り方＞
冷凍庫から取り出し常温で2時間くらいおき、半解凍の状態で切るのがポイント。あまり解凍しすぎると切り身作業のハラの部分が切りにくくなります。身を下に向けて皮側から切っていきます。この方が切りやすく身のヌメヌメで刃が滑ることがなく安全です。カマの包から包丁を斜めに45度くらいの角度で入れ、好みの厚さに切ります。尾の方に進むにつれて、少しずつ下の方の切り幅を広げて切ります。約1kgの半身なので、10～15切れを目安にしてください。切り終わったら食べる分量ずつ小分けし、ラップなどで空気にあたらないようにして冷凍保存してください。

＜鮭の上手な塩抜き法＞
食べ易い甘塩仕立てですが、塩分が濃く感じる場合は塩抜きしてください。鮭の塩抜き方法では、薄い塩水や水に漬ける方法が一般的ですが、水にみりんと酒を加えると、水だけで塩抜きするよりもうまみが逃げません。

【１】鮭４切れに対し、水２．５カップに、みりん大さじ１、酒大さじ２を加えて混ぜ合わせたものを用意します。この溶液だと鮭のうまみが逃げません。

【２】鮭の塩分や、料理法に合わせて２～３時間から１日以上漬けて下さい。１日以上漬けおく場合は、漬ける水を新しくしましょう。塩加減は、鮭の端をなめてたしかめて下さい。