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攻撃―悪の自然誌
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コンラート・ローレンツ (著), 日高 敏隆 (翻訳), 久保 和彦 (翻訳)
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本書は、比較行動学の立場から脊椎動物における《攻撃本能》といわれるものに新しい角度から光を当て、世界中に大きな反響をまき起こした。
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さんご礁を中心とした美しい世界で展開される色とりどりの魚たちの激しい種内闘争のスケッチから筆を起こし、さまざまの典型的な攻撃的行動を観察し、同一種族間に行なわれる攻撃は、それ自体としては決して《悪》ではなく、種を維持する働きをもっていることを示す。つづいて本能の生理学一般、特に攻撃本能の生理学について詳細な考察を行ない、さらに攻撃本能が儀式化される過程を興味深い実例によって述べる。最後に、種が変化するにつれて、攻撃を無害なものとするためにどのような仕組みが《編みだされ》てきたか、儀式はここでどのような役割をひき受けるか、またこうして生まれた行動様式が、《文明をもつ》人間の行動様式とどれほどよく似ているかが、実例を通して具体的に示される。そしてたとえば、ひとりの生物学者が火星から人類をみたらこうもあろうかというふうに、人類の置かれている現在の状況が客観的に描かれるのである。
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みすず科学ライブラリー
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赤鉛筆の線引きあり
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アマゾンの書評より
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5つ星のうち5.0 この本の本当のスゴさ
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レビューの書き込み件数の少なさ、有用性の最も高いレビュー、有用性の高くないレビューを読んで違和感を感じたので書き込みさせていただきました。気分を害する人がいたら申し訳ありません。ローレンツのゲーテ並みの文才の高さが、逆に誤解を招いているようです。子どもの頃から両親を呆れさせるくらいさまざま動物を家に持ち込んで、自分で育てて注意深く観察してきたローレンツですから、動物と人間は違う生き物、淘汰の単位は種ではなく個体にたいするものである、という事柄はローレンツにはよくわかっていたと思います。
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攻撃欲を持たない動物には友情を生み出す能力がないという点は衝撃的ですが、よく考えれば人間にもこのことが当てはまるのは理解できます。例をあげると、長い間あまり会話をせず冷たい関係に陥っていた夫婦が、隣に高いビルが建てられ自分たちの日照権を奪われたことによって、一緒に抗議活動を始めて元の夫婦仲を取り戻すというようなことです。
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この本の素晴らしいところは、豊富な経験に基づく鋭い観察力、深い洞察力にあると思います。
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わたしが一番衝撃を受けたのは、本能の解釈のしかたでした。コンラートが述べていることを要約すると、本能というのは、さまざま衝動が絡み合って流動平衡に達した状態が形成されて、それが固着化して遺伝的に伝承されていったもの、と述べることができます。理論生物学者として知られるベルタランフィの「一般システム理論」と併せて読むと、この本の真の価値が世の中に広く認められるのではないでしょうか。
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ベスト1000レビュアー
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5つ星のうち5.0 ノーベル賞受賞者コンラート・ローレンツが様々な動物の行動から攻撃(悪)や道徳的な行動がどんなメカニズムで生じるかを説いていく
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ノーベル賞受賞者コンラート・ローレンツが様々な動物の行動から攻撃(悪)や道徳的な行動がどんなメカニズムで生じるかを説いていく。
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動物はただ闇雲に同種を攻撃するのではない。そこには様々な戦略があることをローレンツは説明していく。さらに攻撃が適切でない相手や状況では攻撃を止める行動を多くの動物が取ることもあげていく。それはまさに人間でいうところの道徳的な行動であり、笑顔を見せるなどの人間の親和的な行動も動物の攻撃を止める行動と関連しているとローレンツは説いていく。
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ある意味動物は私達が思っているより人間的であり、人間は自分で思っているより動物的であるとこの本は投げかけている。それは人間の価値を下げることを意味しない。私達はもっと謙虚に動物の行動から多くのことを学び、考えていかなければならないと感じた。
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動物行動学は文化人類学と並び人間に関わる仕事をする人が必ず学ぶ必要がある学問であると思う。
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5つ星のうち5.0 おすすめ。
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ノーベル賞学者であり、「ソロモンの指輪」の著者で、動物行動学の始祖の一人であるローレンツの名著。熱帯魚の観察にはじまり、種内攻撃性の起源と役割を考察し、第二次世界大戦前後の人間性の倫理にまで及ぶ。「ソロモン」よりは少し専門的かもしれないが、予備知識がなくても十分読めると思う。
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